②抗生物質とバイオフィルム
最終更新: 2019年12月17日
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今回は抗生物質とバイオフィルムについてお話します。
まずバイオフィルムとは?について説明します。
バイオフィルム(biofilm)
→微生物の集合体で、その表面は膜で囲まれています。菌膜とも言います。
台所のヌメリは代表的な例です。
次に、バイオフィルムと歯垢、歯石の違いです。
歯垢…食後8時間程度でできる微生物の塊のことです。歯垢は歯ブラシで取り除くことができます。
バイオフィル…歯垢が口腔内に長時間溜まり膜のようになったものです。
歯ブラシで取り除くことが難しくなります。
歯石…歯垢が唾液中のカルシウムやリンと反応して石灰化したものをいいます。
歯石になってしまうと、歯ブラシでは取り除けません。
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★バイオバイオフィルムは抗生物質によって取り除くことができるのでしょうか?
答えは、できません。
ヌルヌルとしたバイオフィルムは、グリコカリックスの莢膜多糖体で覆われています。この膜があるため抗生物質は抗菌性をほぼ発揮できません。
抗生物質により歯茎の腫れが良くなった経験のある方も多いかと思います。
しかし、抗生物質で炎症が治ったように見えても口腔内のバイオフィルムは取り除くことができず存在し続けます。
口腔内にはたくさんの細菌が存在します。薬を使い悪い菌だけを完全になくすことはできません。
ストレスや体調不良、睡眠不足によって普段は大人しい細菌が悪さをしてしまうこともあります。
薬を使い、悪い菌だけでなく良い菌も減らしてしまうと細菌のバランス(フローラ)が崩れてしまいます。口腔内の細菌フローラを整えることが大切です。
参考文献:続史上最大の暗殺軍団デンタルプラーク
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