⑮滅菌について


今回は滅菌について書いていきます。


滅菌以外にも殺菌・除菌など菌の付く言葉を目にすることが多いです。それぞれの違いを説明します。



⑴除菌

除菌とは細菌の数を減らすことで、菌を殺すことではありません。また、どのくらい菌を減らせれば除菌というのか明確な定義はありません。


⑵殺菌

殺菌とは感じの通り菌を殺すことです。しかしこちらもどの菌をどのくらい殺すことを殺菌というのか、明確な定義はありません。


⑶抗菌

抗菌とは細菌の繁殖を抑制することを言います。こちらも抑制の程度について明確な定義はありません。


⑷滅菌

滅菌とは熱や薬品などを使って細菌を死滅(有害・無害問わず)させ、無菌状態を作り出すことです。

滅菌に関しては定義がはっきりしていて、菌や微生物・ウイルスなどの残量が100万分の1以下になることを滅菌と言うそうです。


⑸消毒

消毒とは人体に有害な物質を除去・無害化させることです。

細菌の毒性を無力化します。

消毒には煮沸・日光・薬物などがあります。



今回はこの中の滅菌について、当院で使用している滅菌設備を紹介します。


当院では主に乾熱滅菌・高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)を使って滅菌しています。


・乾熱滅菌

乾熱滅菌とは、加熱による滅菌方法の一つです。

乾燥空気中で加熱することによりたんぱく質凝固を促進して、微生物を死滅させます。


・オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)

適当な温度および圧力の飽和水蒸気中で加熱することによって微生物を殺滅する方法です。

オートクレーブの利点は、急速に加熱することにより細菌の深部にまで熱が浸透し耐熱性の芽胞形成菌を含め、すべての微生物を比較的短時間で確実に殺滅することができます。

また、乾熱法に比べると多くの器具(種類)に適用可能です。




画像はwhittemore enterprises medical equipment center ホームページより引用。



☆加熱法ではありませんが、紫外線殺菌というものもあります。


当院では熱による滅菌が終わったトレーやミラーなどは紫外線滅菌しています。

紫外線滅菌とは紫外線を照射することで微生物を殺菌させる方法で253.7㎚の紫外線が用いられます。


紫外線殺菌には、殺菌灯を使用します。


殺菌灯とは殺菌力を持つ波長域の光線(殺菌線)を照射する光源の総称です。


殺菌力を持つ波長域とは紫外線を指していて、253.7㎚付近(UV-C領域)のものは特に殺菌力が高いと言われています。


この紫外線は細菌の細胞に作用してDNAを損傷させることで殺菌効果を発揮します。


DNAを損傷させるのでこの紫外線は人体にも有害です。


この他にも消毒液や超音波を使って殺菌・滅菌・消毒を行っています。



参考:ウィキペディア

Y’s square 滅菌法・消毒法概説

違いがわかる事典



宮城県仙台市青葉区大町 東邦歯科診療所

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