⑨顎関節症について
今回は顎関節症の症状・原因について書いていきます。
顎関節症とは、顎関節や顎を動かしている咀嚼筋の痛み、顎関節の雑音、開口障害あるいは顎運動異常を主要症候とする障害を取りまとめた病名です。(一般社団法人 日本顎関節学会 顎関節症とは より引用)
簡単に言うと、
→あご(筋肉)の痛み
→開口障害(口を大きく開けられない、開けづらいなど)
→顎の関節から音がする(カクッ、ミシミシ、シャリシャリなど)
→口を開けたとき、真っすぐ開かない(左右にずれる)
このような症状があると顎関節症と診断されることが多いです。
ちなみに、音が鳴るだけの場合、治療は必要ないとされています。
音が鳴ることに加えて、痛みや口があかないことがあれば診療が必要になります。
顎関節症の原因は様々です。
顎関節症の患者の50%以上に見られた原因としては
・片かみ癖
・姿勢が悪い(不良姿勢)
・仕事が忙しい(緊張、ストレス)
・TCH(日中の上下の歯の接触)
が挙げられます。
その他、頬杖・合わない入れ歯やかぶせ物、かみ合わせや歯ぎしりも顎関節症の原因となります。
顎関節痛(あごの痛み)の多くは顎関節への過負担が原因と言われていて、原因となる明らかな外傷の既往がない限り原因を特定することは難しいと言われています。
顎関節症の治療法としては基本的にはマウスピース(スプリント)を用いた治療になります。
マウスピースを使用することで顎や関節を正しい位置に誘導し、歯ぎしりによる顎関節や咀嚼筋への負担を減らします。
また、顎関節症に関してはマッサージなどのセルフケアが有効です。
次回は顎関節や咀嚼筋、歯に負担をかけてしまう歯ぎしりについて書いていきます。
宮城県仙台市青葉区大町 東邦歯科診療所
